ひきこもる力
なんの用事もない日曜日。
奄美・九州方面に進んでいる台風10号のことを気にかけつつも、
まったりと家で過ごしています。
パソコンを開けると、吉本隆明さんの記事が目に留まりました。
「ひきこもる力」・・・
そういえば先日、中学生の頃からずっとひきこもっていた子が、
二十歳も過ぎて大人になった今になって、
仕事を始めることができ、
職場で年齢差のある友達もでき、
そして色々なことを生き生きと語ってくれたんだ、といううれしいお話を
ある方から聞きました。
その子のことを10年近くずっと心に留めて、見守ってこられたその方は
「一体なにがこんな風に変化をもたらしてくれる要素になったんだろう…」
と、ぐっとこみ上げてくるものがあったそうです。
それを聞いた私も、ぐっとこみ上げてくる感動が・・・。
その方をはじめ、家族や地域の方の支援、
仕事や職場の人との巡り合わせ、
様々な要素が重なって、機が熟した今だからこそ、
うれしい「変化」がもたらされたのだろうと思いますが、
吉本さんの記事を読んで、
その子はずっと分断されないまとまった時間の中で
「価値」を育んできていたのか・・・と思うと納得のいくものがありました。
「価値」が熟した今だからこそ語れるものがあり、
語り合った二人の間で「意味」が生まれたのだろう、と私は思いました。
すごいなぁ・・・
考えれば考えるほど、すごいなぁ・・・
そんなことを思うひきこもりの日曜日です。
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